OLYMPUS PEN-F OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 9-18mm F4.0-5.6
角館。
重要伝統的建造物群保存地区の一つ。
やって来て驚くのは、武家屋敷が並ぶ町を通る道の広さである。角館観光協会によると、6間(10.8m)あるらしい。
舗装されていることから、京都の四条通などのように最近になってから広げられた道かと思ったらそうではなく、江戸の昔からこの幅らしい。防災上の観点から広くしたのか、それとも交通の便を考えてか、あるいは雪があまりに多いからやむなくこうしたのか。
国土交通省のウェブサイトによると、江戸時代の五街道は、徳川秀忠の命で基本的には5間(約9m)、山間部では4~7mだったらしいから、当時のメインストリートを上回る大通りだったことになる。大阪における御堂筋を思わせるような、これは大胆なまちづくりだったのかもしれない。
ただ、行きずりの旅人としての勝手な感想をいわせていただければ、この風景にアスファルト舗装は似合わない。
ちなみに、「ふしぎな国道」(佐藤健太郎著)によると、現代の国道には道幅、長さ、歩道の有無、整備の度合いなどの決まりごとは全くないそうだ。まあ、だからこそ、
階段が国道になってたりするのだけども。