OLYMPUS STYLUS 1
日曜日、妻の母校へ吹奏楽部の演奏会を聴きに行ってきた。妻は大学時代、吹奏楽部でサックスを吹いていたので、つまり吹奏楽部OGなのである。卒業後はまったく音楽とは無縁の生活のようだけども。
演奏会のプログラム最後の曲は「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のメドレーであった。もう最初の放映から30年、40年にもなるアニメのテーマ曲なのに、これは吹奏楽では定番の曲であるらしい。「ヤマト」の方は、「必ずここへ帰ってくる」というフレーズから、海上自衛隊の音楽隊も
好んでよく演奏するそうである。
今の若者にとっては産まれたときすでにあった「古典」なわけであるが、自分にとってはどちらも、聴けばリアルタイムに過ごした青春時代の記憶がいやでも蘇ってしまうメロディーである。特に「999」のイントロ部分を聴くと心の中ににわかに静かな波が立ち始める。(そのくせ、「999」はコミックを読むのにもアニメを見るのにも途中で飽きてしまい、結末を知らないのだけど)
妻は、自分と4つしか年齢が違わないが、もちろんのようにそれらの曲には何の感傷もない。日本で中学から高校にあたる年代を海外で過ごしたため、その頃の日本での流行や文化に接していないということもあるし、そもそも女性はこの手のアニメにあまり関心がないかもしれない。