KONICA MINOLTA α-7DIGITAL SIGMA 18-35mm F3.5-4.5
恥ずかしながら、最近、帰宅すると軽くジョギングをしているのである。ただし、おおっぴらにジョギングしてますといえるほどでのこともない、ごく短い距離である。
数日前もいつものように川沿いの遊歩道のようなところを走っていると、インターロッキング舗装というのか、並んだ敷石の隙間につま先が入ってしまい、躓いてあろうことか転倒してしまったのである。
半世紀以上生きてきて、路上で転倒、なんてのはよちよち歩きの頃はいざ知らず、まったく初めての経験である。自転車やバイク(125ccのスクーター)に乗っていたときは、いわゆる立ちゴケというのを二、三度経験してるけど、道を普通に走っててこけたのだから、ちょっとショックであった。これこそまさに老いというものであろう。
たまたまそのときの遊歩道には自分しかおらず(いつもなら犬の散歩や釣りやジョギングをしている人がけっこういるのに)誰にも見られなかったのは幸いであった。
こども叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの
というのは、先頃亡くなった永六輔さんの著書で知った言葉である。
写真は、おじさんが転んでいる写真がなかったので、代わりにずいぶん前に撮った幼稚園児が転んだ瞬間の写真を再掲載。
これまでに自分が撮った写真の中で、「決定的瞬間」という言葉が似合う唯一のショットではないかと思う。