Nikon D700 SIGMA 105mm MACRO F2.8D
数日前、神戸の
マツミヤカメラで買ったX-7BLACKである。付いていたレンズはロッコール50mmf1.7。これで4500円。
大学1回生のとき、初めて買った一眼レフがこれであるのは、すでに書いたとおり。ただし、50mmの標準レンズは奮発してf1.4にした覚えがある。買ったのは梅田にあった河原写真機店であった。店に入ると中学校時代の同級生が店員でいたのには驚いた。
説明するまでもないが、いわゆる初心者向きの、絞り優先オート専用機である。当時、キャノンにもAV-1という同スペックのカメラがあって(有名なAE-1はシャッター速度優先AE)、どっちを買うかずいぶん迷ったのだが、結局こちらを選択した(別に宮崎美子さんの有名なCMで決めたわけじゃない)。あのときもしもキャノンを選んでいたら、自分はその後キャノン党になっていただろうから、まさに
人生の選択の一つであった。
買っておよそ1年後、X-700に買い換えたとき、店員(同級生ではなかった)に「やっぱり、マニュアルも使える方がいいでしょ?」といわれたのだけど、結局、X-700ももっぱらプログラムか絞り優先のオートばかり使って、マニュアルで撮ったことは一度もない。本当は自分のような素人にはX-7で十分だったのである(今もマニュアルで撮影するのはライカなど、オートのない古いカメラのときだけだし)。
しかしこのX-7、自宅に持ち帰って空シャッターを切っていると、たまにシャッターが切れなかったり、開いたままのバルブの状態になることがわかった。店頭で触ったときは問題なかったのに、どうやら完調ではないらしい。この時代のミノルタの電子シャッターはこれが多いのだ。以前に中古で買ったXDも同様の不調が原因で手放したのであった。こいつも使うとなれば、ある程度の、何回かに1回は撮れないというフィルムのロスを覚悟する必要がある。思い出のカメラとして、使わずに置いておくのが妥当か。
ちなみに、X-7には額のminoltaの文字がX-700などと同じ大文字になった後期モデルがある。そういう字体の違うモデルは、ライカM6にあるように、ビッグネームなどと呼ばれて珍重されてもよさそうであるが、一部のミノルタファンを除いて誰も気にしていないのは、ミノルタの哀しさというべきだろうか。
もう一つちなみに、梅田の河原写真機店はもうずいぶん前になくなっていて、働いてた友人は今は家業を継いでいるのであった。