OLYMPUS STYLUS 1
数年前の上海でも見かけたけど、香港では工事の足場は竹が多く用いられる。高層ビルでもそうだから、初めて見たときはホントに驚いた。「竹棚」というらしい。
竹と竹を組み合わせるのには、昔は竹の皮から作ったつるが使われたそうだが、自分が初めて香港で見たときはナイロン製の結束バンドが使われていた。結束バンドもそのとき初めて見たものだったので、これにも感心した記憶がある。帰国後、職場の知人から、アメリカでは犯罪者を拘束するのにも使われるのだ、と教えられた。
「香港旅の雑学ノート」(山口文憲著)によれば、竹棚は、足場を組むというよりは建物を大きな竹籠で覆うようなもので、アジアの竹の文化と技術が生きているといえる、とあってなるほどと思う。
この巨大な竹籠を編む職人は、特殊技能であるから、けっこういい賃金をもらうそうだ。
日本で足場を組んでいる光景は
こちら。
ちなみに日本の建築現場では、鉄筋工やコンクリートの型枠を作る大工さんの後継者不足が深刻なため、そのうち自力でビルが建てられなくなるかもしれないらしい。