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難民問題を協議するための欧州とアフリカ諸国の首脳会合が11日、2日間の日程でマルタの首都バレッタで開幕した。
(11月11日 時事通信)
テレビニュースや新聞などで、マルタという地名を見聞きすると、つい反応してしまう。
マルタを旅行したのは2011年の暮れから2012年にかけてのこと。穏やかな時間が流れる、いい国であった。島時間という言葉があるけれども、淡路島の半分程の大きさしかない島国であるから、国じゅうに島時間が流れているところなのである。もちろん、それはほんの数日しか滞在しない旅人の思い過ごしであったかもしれないけど。
自分がマルタという国の存在を意識したのは、ずいぶん前にヨーロッパのどこかへ行った際、マルタで乗り継ぎをして、マルタエアーの航空機に乗ったときであった。そのときはマルタの空港から外へ出ることはなく、マルタエアーなんて航空会社を利用することはもうないだろうと思い、記念に機内で販売されていたマルタエアーの小さなダイキャスト模型を買ったのである。座席でそれを眺めていると、隣に座っていたオランダ人が、大人のくせにそんなものを買うのかと、冷ややかな目で質問をしてきたので、甥っ子への土産だといいわけをしたのだが、もちろん自分自身のためのものであった。それは今も書棚の隅っこに置いてある。
次にマルタを意識したのは、リスボンへ行ったときだった。カフェで隣の席にいた老夫婦となんとなく話をすることになって、聞けばマルタから来られていたのであった。マルタはとてもいいところだから、機会があればぜひマルタにも来てくださいといわれて、そのとき以来ずっと自分と妻の中の頭の中にある国だったのである。
そんな話はともかく、難民問題は根本を解決しないとどうにもならないだろうなあ、と。西洋諸国はアフリカの現状に対して大きな責任があるはずだし。