SIGMA DP1x
常呂町。
シャッターに描かれた絵はどうやらホタテが観光馬車に乗っているところである。常呂町といえばホタテの町なのであった。ここでの昼ご飯はもちろんホタテである。
常呂町に出かけた。
網走市とは能取湖をはさんでのとなり町で、おなじオホーツク沿岸の町ながら、道路はUカーブのようにして能取湖畔を丁寧に隈どりつつ走っている。内陸でUカーブをしてから、ふたたび海岸に出る。
海に出たところが、常呂である。町といっても市街地はなさそうである。
(中略)
流氷期には海獣がとれるし、ふだんでも、淡水・海水の魚介がゆたかで、野には小動物がかけまわっている。常呂川には、季節になると、サケやマスがのぼってくる。採集のくらしの時代、常呂は世界一のいい場所だったのではないか。
いまはホタテ貝の養殖でうるおっている。
「常呂はホタテと遺跡の町です」
と、常呂川をわたったあたりの路上で出会った教育長の川原田さんがいった。ホタテの養殖にかけては、常呂は日本一だそうである。
(司馬遼太郎著「街道をゆく オホーツク街道」より)
前のエントリでも常呂町としているが、実は平成の大合併で、今はここは北見市である。かつての町役場には常呂支所という看板が出ていた。
昼ご飯を食べた寿司屋の大将によれば、ここの人たちは1年の半分だけ働いて、あとの半分は遊んで暮らしている、とてもいいところだ、という。まるでデカンショ節のような話であるが、実際、半年近くは雪と流氷で閉ざされたようになる町である。
でも、古代の遺跡が発掘されているくらいであるから、今と昔ではその意味が多少違っているかもしれないが、ここはずっといいところなのだろう。
ホタテといえば
こんなことも。