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2015年 05月 10日
幻の女
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Nikon FM2/T

"時"というものは、どんな男やどんな女よりも大きな殺人者なのだ。ロンバードはそんなふうに思った。"時"こそ、けっして罰せられることのない殺人者なのだ。
(ウィリアム・アイリッシュ著「幻の女」より)

ミステリー(推理小説)の中の不滅の名作。永遠のスタンダードと呼ばれる(らしい)「幻の女」を読了。
たしかに面白い。スタンダードといわれるのも納得。ラストのどんでん返しは映画や2時間サスペンスドラマにも向いてそうだ。ただし、このオチをそのまま映像化するのは脚本に相当な工夫が必要かもしれない。
しかし、小説の冒頭、主人公が犯行現場である家に帰るとすでに警察官が待っていたというところに不自然さは残る。いったい誰が警察に通報したのか、そこが最後まで明らかにならないから。そこだけ目をつぶる必要がある。
それとこの作品に限らないけど、海外の翻訳作品独特の読みにくさがどうしてもある。読んでいるとつい「超訳」したくなる。

写真は2010年。神戸市中央区。
私も美しいものが好きです。近頃はあんまり美しくないものも好きですけど。



by tajiri8jp | 2015-05-10 19:59 | Nikon FM2/T | Comments(0)
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