
RICOH GX200
阿倍野区。
写真と関係なく。
今日、「原子力文化」という冊子の10月号を読んでいて、初めて知ったのだ。子どもの頃、雨にあたると禿げる、と聞かされた、その理由である。
当時はわけもわからず、ともかく雨が降ると、禿げる禿げる、と子ども同士でいいあって濡れないようにした記憶があるのだが、それは米ソが熾烈な核兵器開発競争をやっていた時代だったからなのであった。つまり、当時降る雨は核実験による放射性物質を含んだ、大袈裟にいえば「黒い雨」だという認識が世の中にあって、それでそういう俗説が広まっていたようだ。
恥ずかしながら今日という日まで自分はそれを知らなかった。髪の毛が濡れるとぺちゃんこになって禿げたように見えることがあるから、それが理由だろうと推測していたのだがまったく違っていた。我ながらバカである。
ただ、3.11以降は、これを昔話、俗説と笑い飛ばすことはできなくなっているかもしれないけど。
それと、そういえば子どもの頃は、扇風機にあたったまま寝ると死ぬ、ということもいわれていて、最近までなんとなく信じていたようなところがあったのだが、それも一種の都市伝説であったことを、先日読んだ「神がいない死体」(上野正彦著)で知った。
扇風機が世に出始めた時代に起きた、たった1件の、急性心不全が原因と思われる死亡事故を新聞が、扇風機にあたったまま・・と大々的に報じたため、世の中にそういう俗説が広まったそうだ。
個人的には、これはノストラダムスの大予言なみの魔力があったと、いっておこう。
