Leica IIIc Elmar 5cm F3.5
木製の格子だが、切るサイズを間違ったのか、廃材利用のせいなのか、どれも長さが窓の大きさにわずかに足りておらず、継ぎ足して取り付けてある。
そしてよく見ると右から2本目だけ、向きが逆になっている。日光東照宮の陽明門などにも見られる、あえて完璧を避けるという、これは一種の魔除けだろうか。ならば逆柱のように上下を逆にすればいいのに、それでは目立ち過ぎるという考えなのであろう。
接合部には針金のようなものが丁寧に巻いてあるし、もしかすると、角材を継いだのも初めからこういうデザインであったのかもしれない。
なかなか「深い」物件である。