Nikon D700 AF NIKKOR 35mm F2.0D
シグマの28mmF1.8の初代モデルを持っているのだけど。
先日久しぶりに取り出し、これをD700に装着して使ってみようとしたところ、レンズの鏡胴部分のゴムが粘つき、とても手にできないような状態になっている。
この時代のシグマのレンズはZEN仕上げといって、本体にゴムが貼ってあるのだが、それがどうやら経年劣化でべたつくようになったようだ。加水分解というものらしくて、これはゴムの弱点だそうである。
しかし、レンズ部分にはまったく問題がないので、なんとか再び使いたい。と、そういえば以前に、α-9xiの底に貼ってあるゴムもやはり劣化して粘ついていたのを、思いつきでエタノールの消毒液で拭いてみたところ、うまい具合に粘りがとれたのだった。
それで早速、また消毒液でせっせと拭いてみたのだが今回はうまくいかない。エタノールの濃度の問題か、劣化の度合いがひどいのか。
何度やっても粘つくので、ついに半分やけになって台所用の液体クレンザーで磨いたところ、これがうまくいった。見事にきれいなレンズに生まれ変わったのである。
絞りリングにプリントされた数字も消えてしまったが、まあ、絞り値はカメラ側でわかるので問題はない。
あまり評価されていない安物レンズなので、光学的な性能はともかく、フルサイズで使いたい明るい広角レンズだから、この復活はうれしい。
まさか液体クレンザーのお世話になるとは思わなかったけど。