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地下鉄新橋駅。
ご存知のとおり、東京の地下鉄というのは路線が複雑に入り組んでて実にややこしい。
なおさらややこしくしているのは、東京メトロと都営地下鉄の2つがあって、切符売り場の券売機の上にはそれぞれが別の路線図を表示してることである。どう乗り継げばいいのか、田舎者にはさっぱりわからない。まずは路線図だけでも早いとこ統合してもらいたいもんである。
ところで、その昔、テレビの刑事ドラマでこんな話があった。
次々と殺人事件が起きて、現場には何故か必ず犯人が残したと思われる地下鉄の切符が置いてある。表示された乗車区間はそれぞれ違っていて、それがどういう意味を持つのか、まったくわからなかった。
やがて犯人が捕まるのだが、現場に切符を置いていた理由については語ろうとしない。事件は解決したのに謎は謎のまま残るのか、と思われたとき、一人の刑事の頭に突然答えがひらめく。
切符に記された乗車区間を路線図にすべてマークし、それを横にして眺めた途端、被害者たちに殺された犯人の子どもの名前が漢字で現れるのである。
うろ覚えなので違っているところがあるだろうが、要するにこの話で驚くべきは、そんなことができるくらいに東京の地下鉄は複雑だということである。