Nikon D100 Tokina 19-35mm F3.4-4.5
「よくわからんな。胃袋の中にカメラを持ち込むのか」
「そうです。咽喉から食道を通して胃の中に・・・・」
叔父の笑いの表情が、深まった。
「まじめにそんなことを考えているのか。カメラが咽喉を通るわけがないだろう?どれほど小さいカメラでも・・・」
叔父は、蔑みをふくんだ眼を向けてきた。
(吉村昭著「光る壁画」より)
いえ、確かに咽喉を通りました。
以上は2年前に旧ブログに書いたもの。本日、再び胃カメラを飲んだことを記念して転載。
「光る壁画」は世界初の胃カメラ開発を描いた小説だ。読んでいると、初期の製品は子供の工作のような、実に幼稚なものであったことがわかる。
それから比べると今のものはずいぶん進歩したが、やっぱりまだ飲みにくい。