
RICOH GR DIGITAL
買う、買わないは別にして、カメラのカタログを眺めるのが好きだ。
メーカーが気合を入れて作っている機種のカタログだと、写真家の名前は出ていないが、ちょっとした写真集のような趣を持っているものがある。
自分としてはかつての京セラコンタックス、これは多分、田村彰英さんの作品だと思うのだけど、ヨーロッパで撮られた静かな雰囲気の写真が使われていて、今でもたまに眺めるくらい好きなカタログだ。
その点、最近、ずっとパナソニックのマイクロフォーサーズ機のカタログを眺めていたのだけど、これはいかにも家電メーカーのカタログで、まったく情緒の欠片もない。パナソニックは家電メーカーとはいえ、ライカの影響なのかどうなのか、カメラはけっこうマニアックな製品があって感心しているのだけど、「女流一眼」というフレーズとともにこれはどうもいただけないのである。
もっとも、そこにはさすが大メーカーの計算がちゃんとあるようで、デジカメのカタログなんてこんなもので十分と踏んでいるのであろうし、実際GF1はよく売れているらしい。
自分も実は、こんなカタログでは買う気にならへんで、と思いながらもつい、某販売サイトの「買い物かごに入れる」をポチっとやってしまったのである・・・。