BESSA R3A NOKTON 40mm F1.4 S.C
モノの形にはすべて理由がある。
ところで・・・。
NHKのテレビ番組「ダーウィンが来た!」は好きな番組の一つなのですが、数回前の放送ではツノゼミを取り上げていました。
以前に「へんないきもの」「またまた へんないきもの」という本を読んで、これは一度動いているところを見てみたい、と思っていたので、これは自分にとってはうれしい放送でした。
ダーウィンの論でいけば、この世の生物の形はすべて、進化の過程の中で、何らかの理由があって得られた「はず」ですが、ツノゼミの中のたとえばヨツコブツノゼミというやつの形態は、「悪目立ちするばかりで擬態にもなっていない」「明らかに生存上不利に働くはずだ」と先に挙げた本にあるように、まったく意味不明で、これは進化の失敗例ではないか、とまでいわれているそうです。
進化というのはあくまでも突然変異の連続ですから、中には失敗もあるかもしれませんし、それがたまたま淘汰されずに残った、ということはあるのかもしれません。もちろん、人間が気付かないだけで、ちゃんとした理由がある可能性もあります。
ともかく、ツノゼミのような生物を見ていると進化の不思議について考えざるを得ず、実におもしろい存在です。
人間が作るモノもそのデザインには理由があって、「改良」という名の進化をしています。
デザイン上さして理由がないものを単なる装飾と呼ぶことがありますが、ヨツコブツノゼミのツノももしかして神の手になる装飾なのではないか、と思わないでもありません。