BESSA R3A NOKTON 40mm F1.4 S.C
2003年に廃止となった、JR神戸臨港線の跡が歩道として整備された。
灘駅の南側近くからHAT神戸あたりまで歩けるようになっており、一見するとただの歩道で、これはちょっときれいに整備し過ぎだと思わないでもないが、一応、所々に鉄道の名残が見られる。
途中で、国道2号線を跨ぐのだが、実際は歩道橋を渡っているのとたいして変わらないはずなのに、かつて貨物列車が走っていた鉄橋を渡っているのだ、と思うとちょっと楽しい気分になる。
そういえば・・・。
子供の頃、家の近所に、一度ひっかかるとなかなか渡れず、「開かずの踏切」と呼ばれていた東海道本線の踏切があった。
それで、これはどうも待ち時間が長そうだと思うと、その踏切の近く、東海道本線と交差して上を跨いでいた貨物線(尼崎港線)の線路に上がって、その鉄橋を歩いて渡ったことがよくあった。
もちろん歩道なんてついてなくて、線路の真中に敷かれた保守作業用の板の上を歩いて渡るのである。少し間違えると下の線路に落ちる危険性もあったのだが、当時は平気だったし、踏切番の国鉄職員(その頃は人間が上げ下げする踏切がけっこうあったのだ)も見ていながら何もいわなかった。
最近は鉄道の安全対策がよく問題になるが、思えば約40年ほど前は実に長閑な時代なのであった。