Minolta AUTOCORD
尼崎市内の大物公園に置いてある蒸気機関車である。
フェンスに囲まれていていつもは近づけないところ、前を通りかかったこの日はたまたま開放日ということでフェンスの中に入って見ることができた。草取りと機関車の清掃をしていた係の方から、どうぞ運転台にも上がって見てください、と声をかけていただいたが、他に親子連れがいたので自分は遠慮した。
機関車はデゴイチこと、D51である。京都の梅小路にあるのが1号機(
これ)で、こちらは8号機、どちらもいわゆるナメクジ型である。
梅小路の1号機と比べると、こちらは動態保存ではないから、きれいに手入れはされているものの、全体的にどうしても朽ちた感じがある。特に足回りに美しさが感じられないのは仕方がないところではあろう。
機械も人も、輝けるのは生きていればこそである。
ちなみに、大物は「おおもの」ではなく「だいもつ」と読む尼崎の地名で、古い歴史物にも登場する由緒ある地名である、というのは以前にも紹介した(
こちら)。
先日、観に行った薪能が行われたのもこのすぐ近くの大物川緑地公園で、演目の中に「舟弁慶」という仕舞があったのだけど、それはまさに大物が義経と弁慶の船出の地だからなのであった。