Nikon F4
世界遺産(World Heritage)にも登録されている中国の史跡「万里の長城(Great Wall)」で、700年の歴史を誇る一画が修復作業の結果コンクリートで真っ平らに塗り固められてしまったことが判明し、中国のソーシャルメディア・ユーザーの間で激しい非難が渦巻いている。
(9月23日 AFP=時事)
たいした自慢ではないのだけど、万里の長城は、北京近郊の有名な場所で訪れたことがあるほかに、西の端を目にしたことがある。北京近郊では煉瓦を積んだその構造がしっかりと残っているのに、さすがに西の端になると原形をほぼ失い、黄色い大地の中に消えていくかのような姿をしているのに多少の感慨を覚えたものであった。
形あるものはいずれは消えてなくなるのだし、自然のまま崩壊にまかせればいい、という気がしないでもないけど、修復の手を入れる以上は上手にやっていただきたいものだ。
ちなみに自分が訪れたのはどちらもずいぶん昔のことで、西端の写真は現在捜索中だがまだ見つからない。北京近郊で撮った方はCDに保存しているが、コダックのサービス終了の影響(
こちら)で読み出すことができず、ご覧のような小さなサイズの写真しかアップできない。(ただしポジフィルムは残しているので、探し出してスキャンすればいいのだけど。)
まあ、すべて形あるものはいずれ消えてゆくものなのだ。とりあえずまだ記憶の中にはあるから、よしとしておこう。
ところで、かつて万里の長城といえば月からも見える唯一の人工物という俗説があったけど、それが嘘であったことはグーグルマップで一目瞭然。