SUPER-WIDE HELIAR 15mm F4.5
先日、DVDで「ヒンデンブルグ大爆発」という映画を見た。
タイトルどおり、1937年に起こったドイツの飛行船ヒンデンブルグ号の爆発事故を描いた作品である。ありがちな陰謀論に基づいたフィクションではなく、生存者のインタビューを交えたドキュメンタリー風の作品で、映画としてはB級ということになるのだろうけども、なかなか面白かったのである。
ヒンデンブルグ号の事故は、巨大な飛行船が爆発して燃え落ちるシーンを捉えた映像が残っていて、それは有名だけども、事故の前に乗客がムービーカメラで撮影した船内の様子も奇跡的に残っているそうで、まさに「映像の20世紀」を象徴する大事故の一つなのであった。
この事故をもって飛行船の時代が終わったといわれるのだが、たとえこれがなくても、そう長く続かなかったのは確かであろう。すぐに大型旅客機の時代がやってくるのだから。とはいえ、自分は飛行機にはあまり乗りたいとは思わないのに、ヒンデンブルグのような大型の飛行船があれば乗ってみたい、空の船旅を楽しんでみたい、と思うので、今日そうした旅客用の大型飛行船がないのは残念である。もちろん、乗りたいとはいっても気球部分に詰められている気体は、水素ガスではなくヘリウムのような不燃性のガスを希望するのである。
まあ、あったとしてもどうせ乗船料金が高いだろうから、自分のような庶民は乗れないかもしれないけど。