OLYMPUS STYLUS 1
2014年12月。横浜。
横浜といえば、五木ひろしさんのヒット曲「よこはま・たそがれ」である。
昨年(2014年)だったか、お亡くなりになった山口洋子さんの作詞だが、「よこはま たそがれ ホテルの小部屋 口づけ 残り香 タバコの煙・・・」と、ラストの2節か3節を除いて、名詞(名詞句)を並べただけで詩を作ってしまっているのがすごいなあ、と聴くたびに自分などは感心するのである。これはまさに天才の仕事といっていいのではなかろうか、と。
しかし実はこの歌詞には盗作疑惑があるそうで、事実なら「なんだかなあ・・・」である。
そういえば海援隊(武田鉄也)には中原中也の詩からの「盗作」と思われる曲があるし、谷村新司さんの「昴」にもその昔、盗作の疑惑がかかったことがあって、全くの無からは僕の詩は生まれないという意味のことを谷村さんがおっしゃっていたような記憶がある。
芸術においては、何かにインスパイアされるというのは、まま、あることで、その線引きには曖昧なところがあるといえばある。