OLYMPUS STYLUS 1
現在トイレで読書中・・・山田風太郎著「人間臨終図巻」
忍法帖などの作品で知られる山田風太郎の作品。古今東西、およそ900名ほどの有名人の臨終の様子を短く描いた作品で、亡くなったときの年齢別にそれらをまとめてある。名著というのか、天下の奇書というのか。
当たり前の話、世の中には人生と同じ数だけの死があるわけで、人の死に方も実に様々であることがよくわかる。これまで、教科書などで名前と生没年だけでしか出会わなかった人々が、にわかに身近に感じられもする。
上巻を読み終えたので、さあ、下巻だと、かねて買っていた下巻を開いたところで、この本には中巻というのがあったことに気付いた。また、
このときと同じことをやってしまったわけだ。
もっとも、小説とは違うので、別にどこから読んでも問題はないのだけど。
しかし52歳あたりで亡くなった人の話なんてのは、なんだかとても他人事とは思えないのであった。