Leica M2 Elmar 50mm F2.8
なんだかんだいいながら、自分にとって最高のカメラはライカM2である。
と、思っていて、できればこれがこのままデジタルカメラなら、と思うことが時になくはないのだけど。
M型ライカのデジタルがとっくに出ているのだし、それを使えばいいではないか、といわれそうな気もするのだが、正直いって、M6TTL以降のライカはサイズが伝統のものではなくなっているので、これらはあまり美しくない。と思う。それに加えてデジタルのMは巻き上げレバーがなくなっているので、余計に残念なデザインになっている。だから、デジタルのMはどうしても欲しいという気にはなれない(それ以前に、高くて自分にはとても買えないという大きな問題ももちろんある)。
それゆえ、ライカのデジタルは、バルナック型をベースに出せばよかったのに、と以前に書いたのだけど、これは後にX1とかX2が出たことで、少し納得したところはある。X2に対しては、自分の中に静かな物欲が眠っている。今後こういうデザインでレンズ交換式が出るかもという期待も持てる。
自分が密かに期待している新製品は、35mmフィルム型の撮像センサー兼メモリー。フィルムの代わりに装填するだけでデジタル画像が撮れる画期的製品だ。
パトローネから、巻き上げ用のスプロケット手前までフィルムを引き出した形状をしていて、フィルムにあたる部分に超薄型のセンサーがあって、パトローネ部分に画像記録用メモリーと超小型バッテリーを内蔵し、パソコン接続端子を備えている、というような製品。実際に巻き上げることはないので、巻き上げレバーはシャッターのチャージだけに使う。そういうものがあれば、愛機のライカM2はもちろん、多くのクラシックカメラがデジタルカメラに早変わりである。
ただし、バッテリーは小型にならざるを得ないので、撮影可能枚数は36枚限り、というのでもよしとしておく。36枚撮り終わるごとに取り出して、別のセンサー付きメモリーに交換するわけである。モノクロ専用とか、ベルビア風とか、コダクローム風とかあれば、いっそうフィルム感覚で使えて面白い。
いつかそういうものを富士フィルムが出さないかと、期待を抱き続けているのであるが・・。そうなれば「
写ルンです・デジタルで」だって作れるだろう。
そのときは、富士フィルムが仮に35mmフィルムの製造から手を引いたとしてもあきらめがつくだろうと思う。