Panasonic LUMIX GF1 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 9-18mm F4.0-5.6
竹瓦温泉。
貸し切り状態で入浴したあと、脱衣所でのんびり体を拭いていると、若い外人さん(白人)が1人入ってきた。
その白人の兄ちゃんは浴室をちらっと見下ろした後(脱衣所からは写真のように浴室全体が見えるのだ)、自分に小さなシャンプーのボトルを見せながら「頭を洗ってもいいのか」と身振りと英語で尋ねてきた。
「問題ないけど、洗い場には湯の出るカラン(蛇口)がないから、浴槽の湯で洗わんとあかんで」という意味のことを、カランを英語で何というのかわからなかったので困りつつもなんとか一応説明したところ、再度上から見て意味を理解したらしい。
その後、汗を拭きながら見るともなしに様子を見ていると、白人の兄ちゃんは、裸になっておずおずと浴槽に入って行ったものの、湯が熱いせいか、ゆっくり歩き回っていて、体を湯につけるのをためらっているようであった。
どうやら、「日本人はこんな熱い湯に本当に体を沈めるのだろうか」と疑っているように見える。
しかし、間もなく日本人の若者が数名どやどやとやってきて、「あつ~」などと口にしながら湯船に体を入れ出すと、納得したように体を湯に沈めて、日本人と同じように深い息を吐き出したのであった。きっと、「なんや、日本人でもやっぱりこの湯は熱いのか。それでも体を沈めて正解なんやな」と安心していたに違いない。
わずかな時間に眺めていたその一部始終は、まるで「テルマエ・ロマエ」を生で見ているかのようなのであった。
・・・自分も「顔が平たい族」の一人か。