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2012年 03月 20日
やってきた未来
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RICOH GR DIGITAL

「昭和ちびっこ未来画報 ぼくらの21世紀」(青幻舎)という本を買ったのだが。
自分が小学生であった頃に描かれた「数十年後の未来」の想像図を見ると、飛行機も船も、家事をしてくれるロボットでさえもその動力としてよく登場するのは原子力だ。そういえばドラえもんの動力源もそうだし、1970年代における「未来」というのはまさに原子力だったのだなあ、とあらためて思う。
核戦争の恐怖におびえつつも、当時は原子力に明るい未来も期待していたというのに、現実にやってきた「未来」は違ったものになりつつある。子どもの頃あこがれた、ピカピカに輝く未来がなんとも懐かしい。

ちなみに、原子力といえば、少し前にDVDで見た「サンダーバード」の第1話は、原子力飛行機に爆弾が仕掛けられてそれを救出に行くというものであった。それがサンダーバードの初出動である。
その原子力飛行機というのが、一定時間ごとにフィルターか何かの部品を交換しないと、搭乗員や乗客が放射線を浴びて死んでしまうという構造で、それでその時間内に救出しないといけないというお話なのだが(詳細は忘れたがそんなとこだ)、いくらなんでもそんな危ない乗り物に客を乗っけるわけないやろう、というツッコミをいれながら、それでもけっこうおもしろく見たのであった。
ともかく、それくらいに近未来の動力といえば原子力なのであった。

原子力を人が御するのは「未来」の今でも難しいようだが(どうやら政治的にも)、もちろんきちんと夢が叶った未来もないわけではなくて、コンピュータや携帯端末なんかの便利さは当時想像した以上かもしれない。自分なんて、一人一人が電話を持ち歩くようになったという、このことだけで十分に「未来」まで生きることができた、という感があるといっていい。なにしろ幼い頃は、家にはまだ電話なんてなくて、大家さんの電話を使わせてもらってたのである。
SF作家である星新一のショートショートに、なんでも電話でできる時代を描いた作品があって、本の帯にたしか「今日のインターネット社会を予言」とあったけど、たしかにそのあたりでは自分たちは間違いなく「未来」を生きているといってもよさそうだ。

写真はマルタへ向かう途中、乗り継ぎのドバイ空港にて。



by tajiri8jp | 2012-03-20 06:01 | RICOH GR DIGITAL | Comments(0)
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