Nikon D700 SIGMA 24-135mm F2.8-4.5
職場で同僚の女性いわく、「台風の渦の回転というのはいつも反時計回りやけど、たまには時計回りというのが発生せんのかなあ」。
残念ながら、北半球で時計回りの台風を発生させるには地球の自転の向きを逆にする必要がありそうだ。
台風がいつも同じ形に渦を巻くのは物理学でいう「コリオリの力」というのが働くせいだが、昔、その話をすると「小料理の力」と勘違いした知人がいた。小料理ではなくコリオリ。小料理にそんな力はないのである。
ちなみに、大砲で撃った弾を何十キロも先の敵に命中させるためには、それも計算に入れる必要があるのである。
もう一つちなみに、小学生のとき、風呂や洗面器の栓を抜くと発生する渦の向きも、台風と同じで反時計回りになる。と、銭湯で友人に話すと、そいつは「ホンマか。よし」と早速近くにあった洗面器で確認。確かに反時計回りになっていることに感心すると、直後「でも、こうしたら時計回りになるで」と指を突っ込んで回転させ、無理やり時計回りに変えたのであった。
実は、風呂や洗面器の水の流れは、スケールが小さいため、地球の自転以外の要因(ガキの指とか)にも左右されるので必ず反時計回りになるとは限らないのである。
何事も理屈だけでなく、実証が肝心であるというのを、自分はそのときに教わったのであった。残念ながら全然身についていないけど。