RICOH GR DIGITAL
阪神なんば線の開通にちなんで・・・。
写真は阪神なんば線の西九条駅近く、安治川トンネルの入り口である。
江戸が八百八町と呼ばれたのに対し、大阪は八百八橋といわれた、それほど橋の多い、つまり川の多い都市。事情により橋の架けられない場所では渡し船に頼ることになるわけで、今も市内の数か所に渡し船が残っている(たとえば
こちら)。
ここは源兵衛渡という名の交差点が近くにあるが、渡し船ではなく川底のトンネルで渡るようになっており、これは世界的にも珍しいものらしい。建物の右側にエレベータがあって、人と自転車はそれで川底に降りるようになっている。昔はクルマもエレベータで運んでいたらしく、正面シャッターの閉まった入り口がどうやらその名残のようだ。
写真左上に見える高架が、阪神なんば線である。
なんば線の工事現場にいたガードマンに妻が「何で、なんば線も川底を通さなかったんでしょうねえ」と話しかけると、「尼崎から西九条までずっと高架やのに、ここで急にそんなことしたらジェットコースターみたいになってまうがな」という答えが返ってきた。ごもっともである。